ラーメン屋開業までに必要な準備とは?流れも併せて解説!

ラーメンは安くて手軽に食べられるため、さまざまな年代から愛されている食べ物です。店の数も多く、同じラーメンを提供しているとはいえど、店によって提供しているラーメンや内装、コンセプトなどを全く異なり、毎日食べても飽きないくらいです。ラーメン屋はたくさんありますが、そのどれも個性があり、同じ店はありません。非常に魅力を持ち合わせているラーメンですが、ラーメン屋の開業は初期投資が他の飲食店開業よりも安価で比較的気軽に開店できます。本記事ではラーメン屋を開業されたい方向けにラーメン屋家業までの流れと必要な準備をご紹介します。

1ラーメン屋開業までの流れと必要な準備

ラーメン屋 開業

ラーメン屋を開業させるまでの流れをご紹介します。ラーメン屋開業にあたって必ずすることは下記の11です。

ラーメン屋で修行する

事業計画書の作成

ターゲットやコンセプトの選定

市場調査と競合リサーチ

資金の調達

メニュー開発

物件契約

材料の仕入れ先選定

各種届出提出

従業員の雇用

販促ツール作成

開店にあたりする必要がある項目をリストにしました。あくまでもすることの一覧のため、順番は多少前後します。

1-1ラーメン屋での経験を積む

ラーメン屋は他の飲食店よりも気軽に開店できるため絶対に必要ではありませんが、ラーメン屋での経験を積んだほうがよいでしょう。ラーメン屋で経験を積むと、おいしいラーメンの作り方や原材料の仕入れ先、経営などさまざまなことを勉強できます。事前に経験をつむことで、閉店のリスクを下げられます。ラーメン屋は開業しやすい分、他の飲食店よりも競合店舗がたくさんあり、競合に勝つためにはラーメン屋での修行が必要でしょう。開店しても競合に勝てずに閉店を余儀なくされるラーメン屋は多いです。しっかり経験を積むことで閉店のリスクを下げ、独立したのちにご自身の店舗を成功させる秘訣となります。

修行には最低でも数年はかかりますが、後に成功させたいのなら、時間をかけて行うほうがよいでしょう。

1-2開業資金調達

ラーメン屋は他の飲食店よりも開業資金が安いとはいっても、ある程度のお金は必要です。まとまった資金を用意する必要があります。開業するのに必要な大まかの費用の内訳は物件の取得費、厨房設備費、内外装工事費、空調設備費、備品購入費、広告費などです。飲食店の開業費用は、一般的に1,000万円~1,500万円ほどかかるといわれています。

費用に開きがあるのは工事が必要な物件と必要ない物件があるためです。工事が必要ない物件を借りると初期費用を抑えられます。以前のテナントがラーメン屋の居抜き物件を上手く探せたら、設備がすでに整っているために100万円程度でラーメン屋を開業することも可能です。またラーメン屋の居抜き物件が借りられなくても厨房設備は、中古品を活用するなど工夫することで費用を抑えられます。さらに内外装にこだわった店を作りたいのであれば、工事費用やインテリア購入費を多めに見積もっておくことをおすすめします。

新たにラーメン屋を開店させるのなら、店の宣伝にも力を入れましょう。新しい店というだけで人の興味を引くことができますが、さらに宣伝を行うとより効果を発揮するでしょう。チラシやホームページ、リピーター率アップのためのポイントカードなどの作成にも力を入れるとより集客に期待できます。材料費などに目が行きがちですが、定期的に行う宣伝にも費用がかかります。

資金は全ての用意できなくても、銀行から融資を借りられます。自己資金は3割ほど用意しておく必要があるといわれています。自己資金があるほうが融資はおりやすいため、資金はなるべく用意しておくとよいでしょう。

1-3事業計画をしっかり立てる

事業計画をしっかり立てましょう。融資も計画がきちんとしてないと返却への信頼が得られず、審査が通らない可能性があります。事業計画がしっかりしていれば融資も下りやすく、閉店のリスクを避けることができます。開店する前から事業計画を立てることが重要です。事業計画書をもとに、店のコンセプトや初期費用、資金調達、開業後の売り上げの見込みを計算しましょう。

事業計画に最低限記載したい内容は下記の通りです。

ターゲットの選定

ターゲットを選定することで、家族向けにするなら4人がけの席を多めに用意するなど

提供するメニューや内外装のインテリアがある程度決まります。ターゲットを決めるのはどのようなラーメンを提供するかにも影響を与えるため、重要です。

店舗を出す場所

ラーメン屋で重要なのは店舗を出す場所といっても過言ではありません。出す場所によって全く異なります。周りが住宅街なのか、オフィス街なのか、競合がたくさんある地域なのかで、来店する顧客層は変わってきます。オフィス街なのに家族連れを想定すると立地にそぐわない店となり、来客率は期待できない可能性もあるでしょう。店を出す場所によってもターゲットやよく来店する顧客層は異なるため、立地に併せたターゲットや店のコンセプトにすると、来店率が期待できるのではないでしょうか。自身が作りたいラーメンや店に一致する地域で出店することをおすすめします。

メニューと料金設定

出店する場所とターゲットが決められたら、提供するメニューとその料金を決めます。ラーメンだけではなく、トッピングやサイドメニューも考えますが、利益率の高さに注意してメニューと価格を決める必要があります。またラーメン屋によく置いてあるビールは、回転率を下げるため、メニューとして設定する際は工夫などが必要です。混雑しているお昼時などは酒の提供をしないなどすると回転率を保てるのではないでしょうか。

利益の確認

利益計画を立てて、利益がどれくらい出るのかを確認しましょう。毎日営業していて、1,000円ほどのラーメンを1日100人くらいに売った場合、1年の売り上げは3,650万円です。1ヶ月の売り上げは約300万円ほどです。1ヶ月の運営費が100万円ほどの店なら200舞えんほどの利益が発生します。売り上げだけを計算するのではなく、利益がいくらかを確認しましょう。運営費や経費などで出ていくお金も多いです。計算した通りに利益が出ない可能性も高いため、状況に合わせて客単価が上がるメニューを新たに設定するなど工夫を施すとよいでしょう。

1-4資格や免許の条件を満たしている

ラーメン屋を開業するにあたって何か特別な資格が必要かというと、必要ありません。しかし、飲食店を開業するのには「食品衛生責任者」の許可が必要です。飲食店にとって衛生管理は非常に重要です。衛生管理の知識があり、きちんと管理している店だけが飲食を提供してよいのです。この資格がないと飲食店を開けません。1つの店舗で1人いたらよくて、1日講習を受けたら取得できるため、難しくはありません。また費用も1万円程度です。保健所から「飲食店営業許可」を取る必要があります。資格はないと違法ですので、必ず取得しましょう。

1-5販促ツール作成

開店直後は客が来るかどうかの予想が付かないため集客に力を入れる必要があります。最近ではSNSでの集客が一般的になりつつあります。SNSで拡散されたら、遠方からの集客も見込めるようになります。しかしながら、SNSだと店舗周辺住人だけではなく、さまざまな地域に住んでいる方に届きます。店舗周辺住人へアプローチしたい場合はチラシで集客を行うとよいでしょう。

2まとめ

ラーメン屋 開業

ラーメン屋開業の流れと必要な準備についてご紹介しました。ラーメン屋は開業しやすい分競合が多いため、開業後に閉店せずに維持するのが難しいです。ご自身の店舗を成功させるためにも、本記事を参考に事前準備をしっかり行ってみてください。